着うた作りの参考。

FOMA 着うた作成法
 FOMA 901シリーズでは自分の持っているCDから自作の着うたを作ることが出来ます(もちろん公式に認められていませんが)。メリットは自分の好きな歌の、好きな部分を、無料で着うたにできるということでしょう。その分手間はかかりますが…。

※以下の作業を行うことでPC,携帯に故障が生じたり、著作権に関してトラブルが生じても一切責任は負えませんので、自己責任でお願いします

FOMA用着うた(音声だけの着モーション)作成法です。901iシリーズはメール着信音に設定可能ですが、900iシリーズは不可能らしいです。

 自作着うた作成の手順についてまず簡単に。
1,素材となる音楽ファイルを用意する
2,音楽ファイルを編集する(必要な部分を切り出す)
3,編集した音楽ファイルを着うたに変換する
4,Web上にアップロードして携帯でダウンロード
…という手順を踏みます。

 では以下具体的に。

1,素材となる音楽ファイルを用意する

 ここで紹介する着うた作成法では、「WAV形式」のファイルが必要となります。この形式で音楽ファイルを保存している人は読み飛ばして下さい。

1-1,wav,mp3,wma,形式の音楽ファイルが無い場合

 手持ちのCDからPCに取り込みましょう。iTunesが便利です。WindowsMediaPlayerでもmp3,wma形式に変換できます。

 まずiTunesを起動。上部の「編集」メニューをクリック→「設定」を選択します。次に「インポート」をクリック→「インポート方法」を「WAV エンコーダ」に。このとき同じ設定ウィンドウの「一般」タブをクリック→「CD挿入時」を「曲のインポート」にしておくと楽です。そしてCDを挿入し、インポート開始。自動的にインポートされない場合は、iTunesの右上にインポートの大きなアイコンが出ると思うのでクリック。これで素材の準備は完了です。

 ただ、wav形式のファイルはファイルサイズが非常に大きいのでCDまるごとwav形式でインポートすることはあまりお薦めしません。着うた作成に関しては手順が増えますが、mp3形式でインポートしておくことを個人的にはお薦めします。その場合は、「インポート」をクリック→「インポート方法」を「mp3 エンコーダ」を選択します。音質はお好みで。mp3形式で保存した場合は1-2の項目へ。
 
1-2,mp3,wma形式の音楽ファイルがある場合

 mp3,wma形式からwav形式のファイルに変換する必要があります。着うた作成への道のり その1-変換編でスクリーンショット付きで非常に分かりやすく説明してあります。

 さて、これで素材となるwav形式のファイルが出来上がりました。

2,音楽ファイルを編集する(必要な部分を切り出す)

 ここでは作成したwav形式の音楽ファイルから着うたにする部分を切り出します。ここでの作業も先ほど紹介したサイトを参考にさせて頂きます。着うた作成への道のり その2-編集編ではスクリーンショットを使って「SoundEngineFree」での編集作業を解説なさっています。最初は難しいかもしれませんが解説を見ながら頑張って下さい。このソフトはフリーなのに切り出し以外にも様々な編集作業が可能なので、慣れたら挑戦してみてください。

 このときあまり長時間を切り出すとあとで着うたのファイル制限に引っかかってしまうので、FOMA900iシリーズの場合は30〜40秒、FOMA901iシリーズの場合は1分くらいを目安にしましょう。

3,編集した音楽ファイルを着うた(3gpファイル)に変換する

 さて、あと一息です。次に編集したwav形式の音楽ファイルを着うた(3gpファイル)に変換します。ここでも先ほど紹介したサイトで詳しく解説されています。着うた作成への道のり その3-変換編

 この方法ではQuickTimePro(有料)を使用します。面倒なのはいやだ、難しいのは嫌だ、という方はQuickTimeProを購入するのが一番楽だとおもいます。

 QuickTime Pro for Windows
 QuickTime 7 Pro for Mac OS X


 面倒くさくてもいいから無料で着うたを作りたいという方には、2つの方法があります。

 まずひつとめの方法はQuickTimeAlternativeを使う方法です。リンク先の検索結果からファイルをダウンロードしてください。まずQuickTimeの最新版をインストールしてから、QuickTimeAlternativeをインストールします。インストールがうまくいかない方は、このページの下の方にあるコメント欄にトラブル事例とその解決法があるので参考にしてみてください。

 ふたつめの方法は、別のエントリーでも紹介している「携帯動画変換君」を使用します。最初は難しいかもしれませんが、慣れれば細かく設定もできるので一番便利です。

 まずはダウンロードしたファイルを解凍します。「3GP_Converter」のフォルダの中に「Setup.exe」があるので起動します。「『変換君』設定ファイルセレクター」が立ち上がるので、「3GPPファイル, 着モーション設定」を選択・設定します。すると「携帯動画変換君」が立ち上がるので、真ん中あたりの設定で「音だけ」の設定を選択します(2つありますが好みで)。あとは上の白い部分に先ほど作成したwav形式のファイルをドラッグ&ドロップすると3gp形式のファイルに変換されます。

 出来上がったファイルのサイズはどうでしょうか?901iなら500KB以内、900iなら300KB以内に収まっている必要があるので注意しましょう。

 ※変換君を使う場合、エラーが出たりうまく変換出来ない時は変換君のフォルダ内にある「README.txt」を必ず読んで下さい。ほとんどのトラブルはREADMEファイルを読む事で解決します。

 (ちなみに「default_setting」フォルダの中の「Transcoding_iMotion.ini」設定ファイルをいじれば、お使いの携帯に合わせて設定を自由に変更することができます。慣れてきたら変換君作者様のサイトを参考にいじってみると楽しいですよ。)

 (SH901iC向け着うた設定ファイルのサンプルはこちら。F901iCなど901iシリーズなら大丈夫だと思います。右クリック→対象をファイルに保存→拡張子を「.txt」から「.ini」に変更して「default_setting」フォルダに突っ込んで下さい。「Setup.exe」で設定ファイルを選択するのをお忘れ無く。 ※1/8ファイル差し替え)


 ――さて、いよいよ最終段階です。QuickTimePro/Alternative、変換君で作った3gp形式のファイルを「着もと」というソフトで着うたとして登録できるようにバイナリをいじって仕上げます。この作業を忘れないように注意して下さい!変換君を使えば着もとは不要みたいですが、着うた設定できない場合もあるようなので、念のためにこの作業を行っておいて下さい。

 ここでも先ほど紹介したサイトを参考にさせて頂きます。着うた作成への道のり その3-変換編の一番下のほうに「着もと」を使った変換方法が解説されています。作業は非常に簡単です。

4,Web上にアップロードして携帯でダウンロード (4/19更新)

 さて、頑張って作った着うたを携帯に登録しましょう。

 着うたを着信音に設定するには、一度Web上にアップロードしてから携帯でダウンロードする必要があります。ここで注意!miniSDや通信ケーブル経由では着うたを着信音に設定することはできません!

 このとき、他人がアクセス出来る場所にアップロードすると著作権侵害となります。そこでYahoo!ブリーフケースを使えば手軽かつ安全にWeb上からダウンロード出来ます。

1,まず、Yahoo!ブリーフケース内に新しくフォルダを作って、そこに着うたなどのファイルをアップロードします。
2,次にそのフォルダの中を表示し、携帯に送りたい着うたファイルにチェックマークを入れます(1つだけ)。
3,あとは「友だちに送る」ボタンを押し、自分の名前、メールアドレスを入れ、送信します。
4,携帯で送られてきたメールの中のURLを開くと、表示はぐちゃぐちゃですが真ん中ほどにファイルアイコンがあるので、それをクリックすれば着うたファイルがきちんとダウンロードできると思います(SH901iCで確認済み)。

 (以前の説明ではフォルダの公開/非公開設定をする必要がありましたが、今ではそのような設定をすることなく特定の相手だけに特定のファイルだけを公開できるようになっているようです。)

 ※著作権に十分注意しましょう。他人への配布行為は著作権法に触れる行為となります。アップロードしたファイルを放置しておくことも同様です。自分だけがアクセスできる場所にアップロードして、携帯にダウンロードした後はすぐにファイルを削除しましょう。あくまで個人の私的利用の範囲内で。